君だけを愛している…
シェリーの胸のなかで
眠っている春奈はとてもスッキリした表情だった…
この子はこんなにいい子なのにナゼ不幸な事ばかり続くのか不思議でならなかった
初めは今までの花嫁と
同じで、ルイス様の美貌、地位、権力に魅せられ
花嫁の話にのって集って ルイス様に直ぐに捨てられる可哀想な人なんだと思っていた
けれど…全然違った
まだ会って日は浅いけど 春奈様は…
純粋で心優しく、どんなものでもその心で温かくしてくれるのだろう…
私は綺麗な横顔を眺めながら…彼女の頭を撫でていた
すると………―
―ガチャ…
…っ!?
扉の前にルイスが立っていた
「話しは聞かせてもらった…
だが… 彼女は予定通り、俺の花嫁にもらう」
シェリーはこの時初めて 魔王が普通の男になったのをみた気がした
そしてわかった
―彼は春奈に恋をしたのだと…
生憎、彼は気付いていない―――――
―これは面白そうだ♪
「…そうですか
では、後はよろしく
お願いします。」
そう言って、彼女をルイスに預け、部屋をでたのであった