君だけを愛している…
図書室に行くと予想通り シェリーが扉の前に疲れた顔をして立っていた
「シェリー、
もう戻っていいぞ」
「しかし、…」
「大丈夫だ
私が何とかする」
「…かしこまりました」
シェリーはその場をあとにした
俺は無理矢理鍵をあけ春奈の所へ近づき
その小さな身体を包みこんだ
春奈は不安定に瞳を揺らしながら俺に身を預け、
眠ってしまった
俺の部屋に着き春奈をベッドに下ろし離れようとしたが彼女の小さな手がしっかりと俺の服を掴んでいた
「……フッ」
その姿があまりにも可愛らしく微笑ましく想い
春奈の隣で寝る事にした
この時、俺は薄々気付いていた…
神に選ばれたから
花嫁にしたのではなく
この強くもか弱い人間の娘に惹かれて自分の物にしたいと