君だけを愛している…




私はいつもと変わらない学校に行き、

いつもと変わらない授業を受けていた


でも、今の私には色のない世界のようだった…


そうして、学校が終わりボンヤリと家へ向かっていた



家に帰れば家族はバラバラになるのかな…

元には戻れないの?



私はこの世に産まれなければいけない存在だったの?


こんなに辛いなら生きたくないよ…


私が産まれて来なければ家族は幸せだったのかな…?




そう考えていたら、


「キャー!!」

公園の方から悲鳴が
聞こえた


「??」


公園の中を見てみれば…

全身黒に身をつつみ銀色に怪しくひかるナイフを持っている男が立っていた


近くには呆然と立ち尽くした小さな男の子がいて

その周りに野次馬達がいた…
           
男の子の母親と思われる人もいて泣き崩れながら必死に叫んでいた



「アッハハ、ハハハ…
ヒャハハハハハハハハハハハ」


男は狂ったように笑い男の子にフラフラとしながら近づいている


私は無意識の内に男の子の所に走っていた…






「…イヤァァァァァ」


―ッグサ


----ポタッ ポタ…










「ーっうぅ」

――ガタッ…








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