君だけを愛している…
「…………私が花嫁に
ならなければ人間界は滅ぶ…」
―――…そんな…
「あぁそうだ…
しかしならなかったとしてもお前に被害がおよぶ心配はない
春奈は魔界にいるし
初代魔王がエレン姫に
瓜二つのお前に危害をくわえようとはしないだろう…」
「…………ずるいわ」
「………………。」
「私に人間界を捨てれるはずないでしょう…
大切な両親が人間界で
幸せに暮らしているのよ!!
私は…もう………………家族を……傷つける……な…んて………出来ない……………」
言い終わる前に涙が
出てきた
「……っ…うぅ……」
我慢しようとしても
流れてくる…
すると、ルイスが
私の事を抱き寄せた
「我慢するな」
「っ~!!」
私はルイスの背に手を
まわして
いっぱい泣いた…
1ヶ月我慢していた分が 流れた
――――――
散々泣いて、ようやく泣き止んできて私は顔をあげた
「落ち着いたか?」
優しく私の頭を撫でてくれた
ルイスの表情が見たことないくらい優しくて
ドキドキした…
じっとルイスを見ていると…
「どうした?」
ルイスは微笑みながら
聞いてきた
―ッ!!!
甘い声に見惚れる位、
綺麗なルイスをみて…
とてつもない程
心臓が高鳴った―――