君だけを愛している…




「…………私が花嫁に
ならなければ人間界は滅ぶ…」



―――…そんな…



「あぁそうだ…

しかしならなかったとしてもお前に被害がおよぶ心配はない

春奈は魔界にいるし
初代魔王がエレン姫に
瓜二つのお前に危害をくわえようとはしないだろう…」






「…………ずるいわ」


「………………。」








「私に人間界を捨てれるはずないでしょう…


大切な両親が人間界で
幸せに暮らしているのよ!!

私は…もう………………家族を……傷つける……な…んて………出来ない……………」


言い終わる前に涙が
出てきた


「……っ…うぅ……」



我慢しようとしても
流れてくる…



すると、ルイスが
私の事を抱き寄せた

「我慢するな」



「っ~!!」


私はルイスの背に手を
まわして

いっぱい泣いた…

1ヶ月我慢していた分が 流れた







――――――


散々泣いて、ようやく泣き止んできて私は顔をあげた



「落ち着いたか?」



優しく私の頭を撫でてくれた


ルイスの表情が見たことないくらい優しくて


ドキドキした…





じっとルイスを見ていると…

「どうした?」


ルイスは微笑みながら
聞いてきた


―ッ!!!





甘い声に見惚れる位、
綺麗なルイスをみて…




とてつもない程
心臓が高鳴った―――










< 80 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop