君だけを愛している…
―バタンッ
部屋でくつろいでいると いきなりルイスがやってきた
「どうしたの!!?」
「春奈、今から街へ行く」
「えっ??」
「なんだ、嫌なのか?」
「い、嫌ではないけど
いきなり過ぎない?」
「いやじゃないなら
街へ行く用意をしろ」
―バタンッ…
「…なぜに命令口調?」
「照れ隠しでございます。」
「なんで照れるのよ」
「今からデートですかぁ……いいですわねッ」
「デートッ!? 」
「あら、赤くなっちゃってますよ、春奈様」
「なってない!!」
「フフフっ…
さぁ準備しなければ…」
――デート…
なわけないよね……
そうして悩んでいると
準備ができてしまった
「きっと玄関でお待ちです」
「シェリーは来ないの?」
「人様のデートを邪魔するような悪趣味は持っていませんので…」
「っ!」
「行ってらっしゃいませ」
「…行って…きます」
―――――…
玄関に行くと柱にもたれながら立っているルイスがいた…
その姿は悔しいほど
綺麗でムダがなかった
「…ルイスっ」
「あぁ、行くぞ」