君だけを愛している…
街にいる人(魔族)は皆、赤や緑などの派手な色の髪の毛や瞳をしていて私のように
黒い髪の毛、瞳をした人は誰も居なかった
気になったのでルイスに聞く事にした
「ねぇ、ルイス…
どうして黒い髪の人や瞳の人がいないの?」
「あぁ、魔界にいる者全て、春奈の様な黒い髪や瞳のやつはいない…」
「…なんで?エレン姫は私と同じだったでしょう」
「…初代魔王は魔界にも 呪いをかけていたんだ
エレン姫の様な黒い髪、瞳の者を魔界に誕生させぬようにな…
何故だと思う?」
「………その人を見ると 悲しくなるから?」
「違う…その者を殺してしまうからだ」
「えっ…………」
「初代魔王はエレン姫を 愛し過ぎた故に
姫以外の漆黒の容姿を
持った者を許さなかった のだ……」
「なんともバカな話だ…」
「……そうかな?私は素敵な話しだと思うわ
だって、そんなにまで愛せる人がいるなんて奇跡に近いじゃない」
「……やはり、お前は
変わっているな」
「…なによ」
「いや、何でもない」
「………???」
ルイスはまた先を行ってしまったので、私は聞く事ができなくなりルイスを追いかけた