君だけを愛している…




街にいる人(魔族)は皆、赤や緑などの派手な色の髪の毛や瞳をしていて私のように

黒い髪の毛、瞳をした人は誰も居なかった



気になったのでルイスに聞く事にした


「ねぇ、ルイス…

どうして黒い髪の人や瞳の人がいないの?」



「あぁ、魔界にいる者全て、春奈の様な黒い髪や瞳のやつはいない…」


「…なんで?エレン姫は私と同じだったでしょう」



「…初代魔王は魔界にも 呪いをかけていたんだ

エレン姫の様な黒い髪、瞳の者を魔界に誕生させぬようにな…

何故だと思う?」


「………その人を見ると 悲しくなるから?」


「違う…その者を殺してしまうからだ」


「えっ…………」


「初代魔王はエレン姫を 愛し過ぎた故に

姫以外の漆黒の容姿を
持った者を許さなかった のだ……」



「なんともバカな話だ…」


「……そうかな?私は素敵な話しだと思うわ

だって、そんなにまで愛せる人がいるなんて奇跡に近いじゃない」



「……やはり、お前は
変わっているな」



「…なによ」


「いや、何でもない」



「………???」


ルイスはまた先を行ってしまったので、私は聞く事ができなくなりルイスを追いかけた







< 88 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop