君だけを愛している…
そしてやっと追いついたと思い、ルイスに駆け寄ると
「あまり俺の側を離れない方がいいぞ」
「ルイスの歩く速度が
早いんでしょ!」
「そうなのか?
それはすまないな」
…すまないって全然
思ってないよ、絶対に
「………」
「置いてくぞ」
「はい、はい… 」
ルイスは一軒の店に入った
私も遅れて店に入ると
そこには、たくさんの
ドレスが並んでいた…
「……………。」
「この中から好きな物を 選ぶがいい…
全部でもいいが」
「ッ!?」
「私を誰だと思っている」
不機嫌に言われてしまい 私は…
「俺様、ルイス様、魔王様です」
「………………。」
「冗談よ………」
「早く選ばないと
この店ごと買うぞ…」
「分かったわよ…
選べばいいんでしょ」
そう言いドレスを選ぼうとしたら店の中から綺麗なお姉さんが出てきた…
「ずいぶんと仲がよろしいのですね」
「…………。」
「心配するな…
怪しいやつではない」
私の気持ちを察したのか ルイスが言った
「あら、警戒心の強い
お客様ですね…
普通のお客様だったら私の美貌に男も女も酔ってしまうのに」