君だけを愛している…
………なにそれ
「それが私の商売方法なのです
私の美貌に酔わせ、商品を買ってもらうのです」
なんだかキャバクラのお姉さんにしか見えなくなってきた…
「ですが貴方と
後ろにいる魔王様だけは 効かないみたいですわ」
「そうみたいですね…」
「あっ!まだ名前を
言ってなかったですね
私はルージュといいます」
ぴったりな名前だな……
「――私は春奈です」
「ルージュ、春奈に合うドレスを選んでくれないか…」
「かしこまりました…
では、マントを脱いでくれませんか?」
「あっ、はい……」
――――――…
それから、私はルージュのお人形のように色々な ドレスを着せられ、
話しをしているうちに私とルージュは仲良くなった…
そして、ルージュが選んだドレスは派手な物からシンプルな物を6着も選んだ
それぞれのドレスに似合うアクセサリーまで選んでいたのだ
「私、こんなにいらないわ…
今あるドレスでも十分な くらいなのに」
「はっ??…」
するとルージュはあり得ないというような顔をした…
「嬉しくないのですか?」
「嬉しくないわけじゃ
ないけど…
なんだか申し訳なくて」
「……………」
ルージュは黙ってしまった
「ルージュ、気にするな
春奈はこれが普通なんだ」