君だけを愛している…
目を瞑り、鞭を振り落とされるのを待っていたが一行に来ないので目を開けると
「な!なんだこれは!?」
男は何かに捕まえられているように動きを止められていた……
「見苦しいまねはよせ」
ルイスが低い声で呟いた
その瞬間、市場はさっきまでの賑わいが消え静まり帰った
ルイスはかぶっていたフードをとり、顔が露になっていたのだ
ルイスと気付いた男は
顔面蒼白になり…
「ル、ルイス様…!!
これは……」
「煩い…」
ルイスが自分の手を握り潰すと男は心臓を捕まれたように苦しみ始めた
「ルイス!やり過ぎよ…!!?
このままじゃ死んでしまうわ」
「別にいいだろう
こいつは、魔王の花嫁である春奈を鞭で痛めつけようとした。だから…」
「駄目よ!そんな事する暇があるんなら、亜人の奴隷制度をやめさせるべきだわ!!
ルイスが一言そう言えば亜人達は救われるのよ!」