君だけを愛している…
「何故、そこまでする?
春奈はその亜人に関わったから痛い目を受けようとしていたのだぞ」
「私は覚悟してこの子を庇ったわ!
それにこの子は他の魔族と同じように生きているのよ
貴方は魔王でしょう!?
貴方が差別してしまってはいけないわ」
「……勝手にするがいい」
ルイスは男を要らなくなったおもちゃのように投げ捨て、どこかへ行ってしまった
「……………。」
「あの、…」
庇った亜人の女のコが
話しかけてくれた
「貴女怪我は?」
「…大丈夫です…
自分で治せますから」
「そう…貴女、家族は?」
「街の外れにある森に…」
「だったら帰りなさい」
「えっ…」
「大丈夫だから…」
「ありがとう…ございます」
彼女は早足で家族の元へ戻っていった
「春奈様」
後ろを振り返るとカイさんがいた…
「門の外に馬車を待たせております…
城に戻りましょう」
「…うん」