恋愛相談は校舎裏で
*第一章*

始まりは…

「好きです!付き合ってください!!」


「ごめんね。俺、好きな子がいるんだ」



あぁ……。

今日もまた同じセリフの同じ顔。




(あーあ…やっちゃった。)


ぱたぱたと泣き去っていった二年生の女の子をぼーっと眺める。



するとたった今、愛の告白を断った張本人が私の方を向いた。


明るい茶髪をふわふわと揺らしながら、整った顔に『困ったな』とでも言いたげな表情を浮かべている。


…全然困ってないくせに。


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