恋愛相談は校舎裏で
春の陽気と膝の上の小さなぬくもりでウトウトとしかけていた頃。

突然、女の子の必死な声が響いてきたんだ。



「ずっと三浦くんのことが好きでした!付き合ってください!!」



半分閉じかけていた目をぱちっと開く。



嘘でしょ…

こんなところで告白?



別に私に人の告白を聞く趣味なんて全くない。

ていうか、聞きたくない。



恋とかそんなのしたことないし。



声が聞こえた方を向くと、長い茶色の髪をゆるく巻いた可愛い女の子が、同じく明るい茶髪の長身男に告白していた。


< 10 / 437 >

この作品をシェア

pagetop