恋愛相談は校舎裏で
*第三章*
会いたいです
「はぁ……」
校舎裏のベンチに座りながら、膝を見つめる。
しばらくの間感じていない、
愛らしいあの子のぬくもりを思い出しては息をはく。
すると即座に隣に座っていた先輩たちが反応した。
「どうしたんや、雪乃ちゃん。めずらしくえらい悩ましげな溜め息なんかついて」
「恭介が邪魔だってさ」
「んなこと雪乃ちゃんは言わへんわ!なぁ?」
「……はぁ…」
「「……」」
先輩の言葉は右から左へ抜けていき、再び溜め息をついた。
今の私はただひとつのことで頭がいっぱいだ。
…あぁ…。
しずくちゃんに会いたい……。
校舎裏のベンチに座りながら、膝を見つめる。
しばらくの間感じていない、
愛らしいあの子のぬくもりを思い出しては息をはく。
すると即座に隣に座っていた先輩たちが反応した。
「どうしたんや、雪乃ちゃん。めずらしくえらい悩ましげな溜め息なんかついて」
「恭介が邪魔だってさ」
「んなこと雪乃ちゃんは言わへんわ!なぁ?」
「……はぁ…」
「「……」」
先輩の言葉は右から左へ抜けていき、再び溜め息をついた。
今の私はただひとつのことで頭がいっぱいだ。
…あぁ…。
しずくちゃんに会いたい……。