恋愛相談は校舎裏で
「…ごめんね、好きな子がいるんだ」


あ、ふられた。


「え…好きな子って……」


「うん、だから……ごめんね?」


女の子は驚いた声を出すと、その直後に泣き声と共に走り去って行く足音が聞こえた。


(…終わった?)


しばらく何の音もしないのを確認すると、そっと後ろを振り返った。

今さっきまで告白が行われていたところには誰もいない。



「やっと終わったか……」


「何が終わったの?」


「何って、告白に決まって………


……え?」




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