恋愛相談は校舎裏で
「やっぱり先輩……バカですね…」


ゆっくりと先輩のふわふわな髪をなでると、それに反応してか、

先輩はふにゃっと口元を緩める。


…気持ちよさそう……。



無意識にふっと自分の口元を緩めると、先輩がごろんと寝返りをうった。


その拍子でお腹から腕は外れたものの、

頭はしっかりと膝に乗せたまま先輩は寝息をたてる。


…先輩、器用だな。



そっと顔にかかった髪を起こさないようにはらってあげる。


先輩は「んんー……」と小さく唸ると、微かに口を開いた。



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