恋愛相談は校舎裏で
静かな空間に、私の間抜けな声が響く。


え、何?

そんなこと?


もっと大変なことでも聞かれると思ったのに…。


私は安西先輩の質問の意図が分からずに、軽く首を傾げた。




「そんなの、嬉しいに決まって……」


(…あれ?)



プツッと、電池が切れたかのようにそこで言葉が止まる。



(……なんで?)


傾げたままだった首を、さっきとは違うことで、さらに傾げる。



なんで今、“嫌”って思った―――?




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