恋愛相談は校舎裏で
「……ちゃんと言うことは言わなアカン。優しいだけやったら、相手も自分も傷つけんで」



安西先輩はそう言うと、ポンッと軽く夏輝先輩の肩に手を置き、

そのまま校門の方へと歩いて行く。



「あ…安西先輩、帰るんですか?」


「おう。結構時間かかったしな。店の手伝いせなあかんねん」



いつものように手をひらひらと振りながら安西先輩が帰っていくと、


ガタンッと後ろから音がした。


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