恋愛相談は校舎裏で
「雪乃ちゃん、もっとこっち」



そう言うと先輩は私の腕を引き、肩と肩が触れるほどまでの距離に座らされた。


「あ、あの……」


「あぁ~…落ち着く……」


「え、え…?」



先輩はこてん、と私の肩に頭を乗せると、そのまま目を閉じてしまった。



…ちょ、ちょっと待ってください先輩。


無理ですこんな距離。


(さっきから尋常じゃないくらいに心臓がうるさいのに…!)




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