恋愛相談は校舎裏で
「………」



誰もいない道をゆっくりと歩く。




…いつの間にか、好きになってた。


こんな私に明るく話しかけてくれて。

寒いときには笑いながら抱きしめてくれて。


夏輝先輩の笑顔が好きになってた。



「……っ…」



なんで好きになったんだろ。


好きになったらダメなのに。



今までは恋愛なんて、興味なかったのに。



「…っ、なんで……」



なんでこんなにも


好きになっちゃったの?



顔を思い出すだけで、胸が高鳴るくらいにまで…。



夏輝先輩のいない日常が、こんなにも虚しいなんて―――。



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