恋愛相談は校舎裏で
「……大切に、か…」


ゆっくりと息をはいて、軽く頬を叩く。



…私ももう、教室戻らなきゃ。


結局、昼ごはん食べなかったな…。



なんて考えながら、安西先輩が降りて行った階段へと進むと、

突然、後ろから「ねぇ」と呼び止められた。



「…え?」


「久しぶり。…雪乃ちゃん」



振り返るとそこには宮崎先輩がいて。



(……何…?)



その表情は、少し怖くなるほど


綺麗に微笑んでいた。


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