恋愛相談は校舎裏で
階段を上りきり、廊下に出ると、

すぐ目の前に図書室がある。



その扉の前には、ライトブラウンの綺麗な髪をなびかせた先輩がいて。


私が近づくと伏せていた顔を上げて、

にっこりと微笑んでくれた。



「すみません…、終礼が長引いて……」


「気にしないで?ごめんね、突然…」


「そんな…、私の方こそ気にしないでください、宮崎先輩」



私がそう言うと、宮崎先輩は嬉しそうに微笑んだ。



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