恋愛相談は校舎裏で
「協力してくれた雪乃ちゃんには、ちゃんと教えてあげないとって思って」


宮崎先輩はにこっと笑う。


でも、それとは反対に、私の表情は暗くなった。


『協力』



私が校舎裏に行くことをやめたことだろう。



今更ながらに、すごく後悔している。


相談をやめて、校舎裏に行かなくなったことじゃない。



自分の気持ちを言わなかった。


言えなかった。


素直に、なれなかった。



…それが心残りでしょうがない。




(せめて、まだ夏輝先輩が付き合う前に言えたら……)



…でもそれも、宮崎先輩の一言によって打ち砕かれた。




< 251 / 437 >

この作品をシェア

pagetop