恋愛相談は校舎裏で
離された両手は力なく、ダランと落ちて。


力の抜けた両足は、カクン、と膝を床に着けた。


「そんな……」



“二人を少しでも引き離して…”



私は、夏輝先輩の邪魔をしてただけってこと?


あの相談は、夏輝先輩の恋の邪魔だったってこと?



私がいなかったら、

二人はもっと早くに両想いになって、

私が夏輝先輩を好きになることもなかったってこと…?



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