恋愛相談は校舎裏で
「…先輩……っ」


…イヤ…。


こんなの…イヤだ…。


なんで、こんなに、悲しいの…?




「……ゴメン…」



スッと夏輝先輩が離れる。


同時に、押さえられていた手首が優しく離された。



「…ごめんね、泣かせて…」


「…!!」



頬の上を生温かいものが伝い、それを夏輝先輩が指でぬぐう。



(…私、泣いてた……?)




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