恋愛相談は校舎裏で
「え……告白……えぇ…」



そうだった。


何回も気持ち伝えられたら、とか考えてたけど、

これって告白だ…。



なんだか急に“恋愛”っぽくなったことに内心焦っていると、宮崎先輩は「そうだっ」と、

何かを思い出したように私を見た。



「あんた、私の名前、知ってる?」


「え?宮崎先輩…ですよね?」


「じゃなくて、下の名前。ついでにさゆりの苗字も知らないわよね?

そうじゃなきゃ、二人が付き合ってるだなんてこと、すぐには信じなかっただろうし」


「…どういうことですか?」



ぽけーっとしながら先輩を見ると、宮崎先輩は意地悪そうな笑顔を浮かべて言った。



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