恋愛相談は校舎裏で
「ついさっきからだよ。雪乃ちゃんが、夏輝先輩がす…」


「…っわあぁぁぁぁ!!」



何気なくさっきの私の言葉をくり返そうとするさゆり先輩の言葉を、

自分でも驚くくらいの声量で遮る。



な、なにを言ってくれるんだ、この先輩は…!

さっきの発言、聞こえてなかったかもしれないのに…!




でも、ちらっと夏輝先輩へと視線を移すと、ほんのり頬を染めて、気まずそうにしていることから、

さっきの言葉はちゃんと聞かれてしまっていることがはっきりわかる。



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