恋愛相談は校舎裏で
「…あ、家、ここです…」



気がつけば、いつの間にか見慣れた自分の家の前まできていた。



…なんか結局、私ずっと「そうですね」しか言ってなかった気がする…。




「あの、送ってくださってありがとうございます。

…それじゃ、気をつけて帰ってくださいね」




夏輝先輩の方を向き、繋いでいた手を離そうとする。


…が、夏輝先輩は一向に離そうとしない。



それどころか、さっきよりも強く握られている気がする。


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