恋愛相談は校舎裏で
「…俺、雪乃ちゃん、来てくれないかと思った」



耳元でボソッと、囁くように夏輝先輩が呟く。



「あ…、すみま、せん…。終礼…長引いて……」


「…そっか…。…来てくれてよかった……」



先輩は安心したように息をはくと、私の顔を覗きこんで。



「…今日の本題、入っていい…?」




私の目を真っ直ぐ見ながら柔らかく微笑んだ。



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