恋愛相談は校舎裏で
…一瞬、時が止まったように感じた。


私は今、何を言われたかをすぐに理解できなくて。



「え……?」



つい、呆然と先輩を見つめ返してしまった。



今……なんて…?


好きって…本当に……?



「雪乃ちゃんが好き。ずっと前から、好きだった…」



いつまでもポカンとしている私に、先輩がもう一度言う。


それは一瞬にして私の頭を整理して、スッと染みこむように消えて行く。




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