恋愛相談は校舎裏で

****


「えっと…っ、あとは…、その……」



お昼休みの屋上。


目の前で少し頬を赤く染めながら、恥ずかしそうに目を泳がしているのは、夏輝の彼女。



北川雪乃ちゃん。



真っ白な肌に、真っ黒な長い髪。


小さな顔に浮かべる表情は、基本“無”。


そのためか、つけられたあだ名は“雪女”



でも、そのあだ名。


あたし、不適当だと思うの。




< 381 / 437 >

この作品をシェア

pagetop