恋愛相談は校舎裏で

「ゆっくりでいいよ、雪乃ちゃん。昼休みはまだまだあるんだからっ」


「えっ……あ、はい…」



聞きたいことがそんなにあるのか、慌てるように思考をめぐらせる雪乃ちゃんに、笑いながら言う。


雪乃ちゃんは一瞬驚いた顔をした後、安心したように笑った。



…ほら。

やっぱり不適当。



あたしが知ってる雪乃ちゃんは無表情なんかじゃないもの。



ちゃんと笑うし、悲しそうな顔だってするし、

普通の可愛い女の子。