恋愛相談は校舎裏で
雪乃ちゃんは「んー」と、少し何かを考えたと思うと、キョトンとしながらあたしを見た。



「……でも、さゆり先輩と安西先輩、たしかに外見と口調は違いますけど……似てますよね」


「………えぇ?」



似てる?

……どこが?



「二人とも、私なんかの相談とか話を聞いてくれて、ちゃんと考えて返事をしてくれるところとか。……似てませんかね?」


「………」


「なんていうか……お姉さんと、お兄さん、みたいな…?」



軽く首を傾げる雪乃ちゃんを、ぽかーんとしながら見つめる。


こんなこと、初めて言われたなー…。





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