恋愛相談は校舎裏で
「………」


どうやって起こそうか。

このままじゃ、風邪ひいちゃうし。

ていうか、今日、まだ相談受けてないし。



そんなことを考えているうちに、こんなに寒いというのに

先輩はどんどん夢の世界へ近づいていく。


髪を引っ張ってみても反応ナシ。



「………」


…よし。

いいこと思いついた。


私は体をかがめると、先輩の耳元へ口を近づけた。



「……先輩。このまま好きな子と進展なくてもいいんですか…?」




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