恋愛相談は校舎裏で
「先輩、好きな子と上手くいかないからって私に言っても意味ないじゃないですか」


「……はい?」


ポカーンとした顔で先輩に見られる。

私は気にせず続けた。



「上手くいかなくてもアピールしないと。…よくわかりませんけど。
鈍感なことも含めて好きになったんですよね。じゃあ先輩が諦めたらダメじゃないですか」


「……」




先輩は呆気にとられた顔で私を見る。



…あれ、なんか間違ってた?

さっきのって、先輩の愚痴じゃないの?



まぁ、所詮恋愛のことについては、私の言うことなんて間違いだらけだろうけど。



小首を傾げて先輩を見つめるとハハ…と小さく笑った。



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