恋愛相談は校舎裏で
先輩は私の顔をうかがいながら、必死に言葉を選んで話していく。



「いくら気づいてほしいからって…、傷つけるのは嫌だし…」


「……」


(なんか若干、おかしい気がするけど…)


…特に“迫る”の発想が。

なんでそこまで飛ぶ?

べつに告白すればいいんじゃ…?



「…俺、どうすればいい?」



(でも…)


先輩もちゃんと、どうすればいいのか、とか考えてたんだ。


ただ毎日ヘラヘラしてるだけじゃ、なかったんだ。



(…ちょっとだけ、見直した…かも)




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