恋愛相談は校舎裏で
「ねぇー雪乃ちゃんーっ」


「…なんですか。」



顔も視線も先輩の方へ向けずに返事をする。


「俺、どーすればいー?」



先輩は私の髪をいじくりながら甘えた声を出す。


時折、まるで自分の方を向いてと言うばかりに

先輩の方へと軽く髪を引っ張られる。



「先輩、引っ張らないでください」


「じゃあ、こっち向いてよー」



…絶対向かない。


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