大好きだよ。
「兄貴・・・
彼女?」
「将平。
悪いけど
部屋行ってて」
将平は
俺の4つ下の弟。
ばかなとこが
俺によく似てる。
「わかったよ。
ごゆっくり
ど〜ぞ」
いたずらな顔で
ふすまを閉める将平に
美桜はぺこっと
頭を下げている。
好きな子が
自分の弟といっしょにいるのって
なんか
不思議だな。
「弟さん?」
「うん」
「・・・似てる」
そお言って
美桜が初めて笑ったから
ばかな俺は
どおしようもなく
抱きしめたくなった。