大好きだよ。

周ちゃんの返事は
[了解♪
ちなみにその友達はどんなんがタイプ?]
って。


う〜ん・・・
亜未のタイプかあ。

じーっと亜未の顔を見てた私に気づいて
亜未は「何?」って顔した。

私は何も言わず首を横に振る。



亜未には、1ヶ月くらい前まで彼氏がいた。

こんなに冷静な亜未が夢中になった人。

バイト先で知り合って。

・・・結婚してる人。


亜未はその人が大好きだった。
彼と付き合っていた3ヶ月の間の亜未は、私が今まで見てきた亜未とは違った。

幸せそうで・・・
でも、どこか寂しそうだった。

私は、そんな亜未を見てるのが辛くて。

そんな時、亜未は彼の奥さんに子供ができたと聞かされて
別れを決意したと言っていた。

本当は、もっと早くやめなきゃいけなかったんだけどって。
彼の奥さんに申し訳ないと、そう言っていた。

こんな時まで優しい亜未。

私はまた、亜未のこと大好きになったよ。



そんなことがあったから
私は、亜未に好きなタイプを聞いたりはしない。
・・・できないんだ。
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