大好きだよ。


尚哉と電車に乗って、待ち合わせの駅へと向かう。

尚哉はバイクを持っているが、俺は持っていないので
今日の移動は全部電車だ。

本当は
バイクの後ろに乗せてやったりしたら、かっこいいんだろうけどな。


まあ、安全第一だし(笑)

美桜を後ろに乗せて事故ったりしたら
俺立ち直れないしな。



尚哉とばか話しながら電車に揺られていると
あっという間に30分程経ち、待ち合わせの駅に着いた。

尚哉といっしょだと、時間が経つのが早い。

それに、すごく楽だ。


電車を降りて、待ち合わせ場所の改札口のところへ。

・・・やっべ。
緊張してきた。

だってさ・・・
美桜の私服見るの、初めてじゃん?

いつもコンビニの制服だったし。


どんな格好するんだろーとか考えてたら
ドキドキしてきた。


こんな俺、尚哉には気づかれたくないなあ。

たぶん、尚哉にとって俺は、余裕のあるかっこいい男なんじゃないだろうか。
(自分で言うのもなんだけど(笑))


でもたぶん、尚哉は気づいてるな。

俺が美桜を好きなこと。


きっと、今日のことを話した時から気づかれていたに違いない。

尚哉は何も言わないけど。

美桜といっしょにいる俺の反応を楽しむつもりだろう。


そういう奴だ(笑)




「周ちゃ〜ん」


駅に着いてから5分くらいして、

大好きなあのかわいい声で名前を呼ばれた。
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