大好きだよ。


私は彼の視線に耐えられなくなって
首を2・3回横にふった。

「だめ・・・じゃないの?」

恐る恐る彼の方を見たら
やっぱり同じ顔してる。

さっきと同じ、かわいい顔。


私は今度は首を縦にふる。

すると彼はすっごくうれしそうな顔をしたから。

私までなんだかうれしくなった。


へへって、2人で笑い合った。


その後、レジの近くに他のお客さんがいないのを確認して
赤外線でメアドを交換した。

「メールするね」って言った後
彼はすぐに店内を出た。


―嵐みたいな人。

ぱってやって来て
ぱってどっか行っちゃって。


だからかな?

私は、彼のことが頭から離れなくなってしまった。



今思うと・・・
あの時からもう
私は彼に恋をしていたのかもしれないな。

そんなこと
あの時の私は全然、気づいていなかったけどね。
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