いぢわるなアイツとの365日
「・・・おい。」
「はっはいっ!」
手を引かれているあいだ、自分の世界に入り込んでいたみたい・・・
「ついたけど。学校。」
気付けばいつの間にか着いていたみたい。
「あ。ありがとうございました。」
「あのさぁ・・・」
「はい?」
「もうみんな帰ってるみたいだけど?」
「どういうことですか?」
私は一瞬わけが分からなくなって聞き返した。
「H.Rも終わってる時間だし、中から声も聞こえないだろ。」
そう言われればそうだ。
遅刻どころかサボっちゃった。。。
やっぱり私に桜川財閥の社長なんか
ムリだよぉ~~~。。。
「はぁぁぁぁぁぁぁ。。。」
「まぁ。そういうことだから。俺帰るわ。じゃあな桜川。」
私が大きなため息をついた事を気にもとめず
不良っぽい人はどこか行ってしまった。。。
てか、あの人『じゃあな桜川。』って言った?!
あの人に名前教えてないのに何で知ってるの?
私は不思議に思いながら家に帰った。