蝶狼×銀龍
外に出るとスーツに身を包んだ優(ユウ)がいた
「お久しぶりです。流那さん」
『優ひさしぶり、色々ごめんね。』
「大丈夫ですから気にしないでください、今日連絡したのは楼さんと紗華さんが流那さんに会いたいといつにもなく騒いだからでもありますから。」
『ハァ、父さん母さん…』
「では、行きましょう」
優が開けてくれたあたしは後部席に乗り込んで優は助手席に乗り込んだ
運転手の顔を見ると見知った顔がそこにあった
「おぅ!ひさしぶりだな。流那」
『ひさしぶり、魅澪(ミレイ)会社までお願いね』
「りょーかーい」
助手席に座っているのは五十嵐優(イガラシユウ)落ち着いた茶髪に茶色の瞳
あたしの秘書だ
この車を運転してるのが成瀬魅澪(ナルセミレイ)黒髪に蒼の瞳この人もあたし専属の運転手だ
どっちも凄いイケメンだからいつも一緒にいると自分の顔の悪さに切なくなる
たわいもない話をしていたら会社に着いたようだ
キッと車が止まり優がドアを開ける
ヒールの音を鳴らしながら会社までの短い距離を歩く