蝶狼×銀龍

流那Side



しばらくたって慧が泣き止んだ



そして顔を上げて

「流那…本当に俺と一緒に言ってくれる?離れていかない?」


と言ってきたからあたしは少し潤んだ慧の目をしっかり見て


『一緒に行くし離れていかないよ』

と言った




そしたら慧はまた顔を肩に埋めてぎゅっと抱きしめてきた




少しびっくりしたがあたしはそれを受け止めて宥めるように頭を撫でてあげた








そして体を離した慧はにこっと目尻を下げてキラキラした瞳で本当の笑顔を向けてくれた





…可愛いわね
なによこれ




『…我慢できない』

「ん?なに?」

ぎゅっ


「るっ流那!?」


あたしは体を離し言った

『ごめんね、行こっか』

「うん!」






そして倉庫に戻ろうとしたあたしの手を慧は取った



『ん?何?』

「だめ?」

『別にいいけど』

「じゃっ行こっ!」



と手を繋いだまま倉庫に戻った






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