みつめていたい【短編】
2.出逢い
毎朝、同じ時間帯の電車に乗っているサラリーマンやOLや学生たち……
自然と顔を覚えてしまうものだけど、目の前でぐっすりと眠る彼の姿を見るのは初めてだった。
見慣れたM高の制服を着ている。
M高は、私の通うS女子高の隣の駅にある男子校だ。
ほんの少しの好奇心から、彼の寝顔を眺めているうちに、私は彼から目を離せなくなってしまった。
上手く説明できないけど、彼の寝顔は、私を惹きつける不思議な力を持っていた。
色素の薄い柔らかそうな髪と長いまつげ。
綺麗な形をした鼻と薄い唇。
目をつぶっていてもカッコイイんだろうなって、簡単に想像がつく。
だけどそういうことよりも、何ていうか…そう、幸せそうだったんだ。
彼の無防備な寝顔が。
このままずーっと彼の寝顔を眺めていたいな、と、発作的に思ってしまった。
自然と顔を覚えてしまうものだけど、目の前でぐっすりと眠る彼の姿を見るのは初めてだった。
見慣れたM高の制服を着ている。
M高は、私の通うS女子高の隣の駅にある男子校だ。
ほんの少しの好奇心から、彼の寝顔を眺めているうちに、私は彼から目を離せなくなってしまった。
上手く説明できないけど、彼の寝顔は、私を惹きつける不思議な力を持っていた。
色素の薄い柔らかそうな髪と長いまつげ。
綺麗な形をした鼻と薄い唇。
目をつぶっていてもカッコイイんだろうなって、簡単に想像がつく。
だけどそういうことよりも、何ていうか…そう、幸せそうだったんだ。
彼の無防備な寝顔が。
このままずーっと彼の寝顔を眺めていたいな、と、発作的に思ってしまった。