もう一度だけでいい。


少し睨まれたがそんなのなんの脅しにもならない。

「地味なくせにだまってな」

一言吐き捨てると女子は次々に席に着く。

「地味…ねぇ」

私はぽつりとつぶやいた。

「え、えっと、今日はこのクラスの委員長を決めようと思います」

やさおはまだ少し混乱していたが何とか言葉を発した。

「委員長!?」

みんなが面倒くさいといわんばかりに騒ぎ出す。


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