桜吹雪*゚。新撰組乱。*゚【壱】
闇に囚われた少女
「玖桜?玖桜!!死ぬな!」
私は玖桜の手を握り締め叫ぶ
「怪我…と、か……なぃ?」
途切れ途切れの声にだんだん小さくなる玖桜の悲痛な声。
それが私の胸を強く強く歪ませる、苦しさと罪悪感のせいで
「玖桜っ…魅景のせいで…嫌…」
魅景のせいで?違う違う違う違う
確かに刺したのは魅景本人。
だけど魅景が刺そうとしたのは――…
「わ、たし…」
そう。
私のせいで玖桜は刺されたんだ。
私が居たから、私が弱いから、私が――――………生きているから。
「魅景のせいじゃない…私が玖桜を…嫌だ!玖桜っ私のせいでっ嫌ぁあ!!」
私のせいで玖桜は刺されたんだ。
全ての原因は
私自身なんだ。