桜吹雪*゚。新撰組乱。*゚【壱】










「そんなっ…」



「なんで舞桜が死ななきゃなんねえんだよ!!」








平助が怒りながら私をみてくる。








「生きて、私にどうしろと?

知らないかも知れないけど私は鬼
なんだよ、鬼を消して私が消えなくて
どうするんですか。

生きられる余命がない私には時間が
無いのに何故生きろという。




私に苦しめと?」









最近は身体が可笑しい。

熱くなったり、きっと魅景のせい
鬼の血が騒ぐからだろう。




そして、今朝。





咳をした時に血が出ていた。







右肩に。



玖桜と同じ刺青が出来ていた。






真っ赤な桜が








親戚のおじさん言ってたもんね。




肩に桜が出たら余命が近いんじゃ






って。















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