桜吹雪*゚。新撰組乱。*゚【壱】
「原田、平助、新八どうした」
原田さんたちの声
この人ら空気よめなさそうだな
「魅景♪」
「なんだ。」
「久しぶり戦すんのかあ?」
楽しげにニヤニヤする男。
たしか…矢卷吹だ。
「ふん、こやつらを相手するような時間はない。矢卷吹もさっさと刀をしまえ。」
「ちぇ、殺れると思ったのによ」
「ふっ今日はでかい収穫だ
よいものを、見つけたのだからな」
魅景はちらりと私をみて口角を
吊り上げた
「またその内お前を拐いに
俺が出向いてやる、待っていろ」
「誰が待つか。二度とくんな金髪」
「ふん、減らず口が。黙らせるぞ」
私を軽く睨みながら魅景は風のように消えていった。
「魅景行っちまったか
嬢ちゃんまたなあ♪」
「待ちやがれ!」
「はっ、手応えありそうな奴
いたら紹介しろよ、嬢ちゃん」
そう言って矢卷吹も魅景同様風のように消えていった。