桜吹雪*゚。新撰組乱。*゚【壱】




「原田、平助、新八どうした」



原田さんたちの声
この人ら空気よめなさそうだな




「魅景♪」


「なんだ。」


「久しぶり戦すんのかあ?」



楽しげにニヤニヤする男。
たしか…矢卷吹だ。




「ふん、こやつらを相手するような時間はない。矢卷吹もさっさと刀をしまえ。」


「ちぇ、殺れると思ったのによ」


「ふっ今日はでかい収穫だ
よいものを、見つけたのだからな」



魅景はちらりと私をみて口角を
吊り上げた



「またその内お前を拐いに
俺が出向いてやる、待っていろ」


「誰が待つか。二度とくんな金髪」


「ふん、減らず口が。黙らせるぞ」



私を軽く睨みながら魅景は風のように消えていった。




「魅景行っちまったか

嬢ちゃんまたなあ♪」


「待ちやがれ!」


「はっ、手応えありそうな奴
いたら紹介しろよ、嬢ちゃん」




そう言って矢卷吹も魅景同様風のように消えていった。








< 84 / 223 >

この作品をシェア

pagetop