スピカ
早くも戦意喪失な、文化祭2日目。
ちーちゃんいわく、今日が本番らしい。
日曜日だからか、他校の生徒や来校者が昨日よりも多いそうだ。という事は、多分洋君が来るのは今日だろう。
だけど。
「……嫌だなぁ」
「え? 急にそんな……」
真ん丸の目にあたしが映る。それだけでうんざりするっていうのに。
亞味は「何が?」と、あたしを促した。
「やっぱりやだ、この衣装。目立つ」
我ながら、自己中心的発言。協調性がないのが丸出しだ。
「はぁ? 何言ってんの! 雅は似合ってるからいいじゃん。怖いくらいだって」
「怖いくらいって何」
「怖いくらい似合ってるよ。何か……象にでも乗ってそう。てか、胡散臭い占い師みたい」
「おい、てめぇ。その言葉、そっくりそのまま返してやるよ」
そう言うと、亞味は歯を見せてニッと笑った。
ちーちゃんいわく、今日が本番らしい。
日曜日だからか、他校の生徒や来校者が昨日よりも多いそうだ。という事は、多分洋君が来るのは今日だろう。
だけど。
「……嫌だなぁ」
「え? 急にそんな……」
真ん丸の目にあたしが映る。それだけでうんざりするっていうのに。
亞味は「何が?」と、あたしを促した。
「やっぱりやだ、この衣装。目立つ」
我ながら、自己中心的発言。協調性がないのが丸出しだ。
「はぁ? 何言ってんの! 雅は似合ってるからいいじゃん。怖いくらいだって」
「怖いくらいって何」
「怖いくらい似合ってるよ。何か……象にでも乗ってそう。てか、胡散臭い占い師みたい」
「おい、てめぇ。その言葉、そっくりそのまま返してやるよ」
そう言うと、亞味は歯を見せてニッと笑った。