スパイシーな彼～あなたとの甘く優しい瞬間

一瞬の静寂

憲吾は次の日、仕事だったので、晴香の父達は帰って体を休めなさいと言ってくれた。


里美と話しをしている晴香を見ていて、どうしようか悩んでいると、里美が聞いていて憲吾に言う…


「憲吾…私明日遅番だから、泊まってもいいし…憲吾も疲れているから、体休めたほうがいいよ」


「晴香…どうしてほしい？」


晴香の母は笑って


「憲吾！晴香に聞いたら、泊まってって言うに決まってるでしょう…気にしないで、自分の好きなようにしなさい」


晴香の不安そうな顔を見たら、帰るとは言えなかった。


自分自身も、晴香と一緒にいたいのは、本当の気持ちで…


「明日の朝、一回帰って、着替えていきます。今晩は晴香の傍にいてあげます…いいかい晴香…」


晴香の嬉しい顔は、欲しかった玩具を、もらった子供のように、無邪気に見えた。